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ABOUT US

​ はじめまして。私たちは立教大学観光学部の庄司ゼミの学生です。まずは私たちの活動にご関心をお持ちいただき、ありがとうございます。


 私たちゼミ生は長野県下高井郡山ノ内町において、「山ノ内町×立教大学 地域応援プロジェクト」を行っております。この活動は2010年度に開始され、2012年度には山ノ内町と正式に受託研究を行わせていただく協定を結び、今年度で4年目となります。

 

 これまでの活動歴と2013年度の活動企画をご紹介させていただきます。




History


■2010年度活動 Cafe RevPAR
http://www2.rikkyo.ac.jp/web/rev-par/

 

 これまで国内最大級の規模と知名度を誇ってきた志賀高原にとって、その観光地としてのイメージは“冬”であり“スキー”であったことは間違いない。しかしながら、ウィンタースポーツとりわけスキーにおけるニーズに疑問が投げかけられ、一方では「スキー以外を来訪目的とした観光客」が割合として増加してきている。
 

 そうしたなかで今後の志賀高原の観光振興および地域活性化に寄与するためには、「新たな楽しみ方」を提案することが必要であると考えた。まずひとつには従来とは違う顧客層の開拓である。近年の夏季の志賀高原においては、中高年の来訪者が中心であった。そこでより若年層を取り込むことを意識し、なかでもトレッキングを楽しむ若い女性層として注目を集める「山ガール」をターゲットとして店舗デザイン、メニュー開発などを行った。ふたつめには、地元ホテルと提携し、宿泊客を対象として朝食の新たな選択肢を提供する試みを実践した。宿泊先とは別の場所で、ブランチと呼ばれる「少し遅い朝食」をとる、これまでにない形態を提案することで、朝食場所・時間にとらわれない新しい楽しみ方の可能を模索した。
 


■2011年度活動 The Garden Bar ShigaKogen
http://www2.rikkyo.ac.jp/web/bar/bar.html

 

 2010年度活動に続く第2弾として、旧志賀高原ホテル(現志賀高原歴史記念館)の屋外敷地において「クラシックな夏」をコンセプトとしたバーを10日間開業した。夕方から夜にかけての新たな過ごし方の提案を目的としていた。その根拠として前年度は日中の過ごし方を提案したこと、志賀高原では日中はトレッキングなどで自然を満喫できるが、宿へ戻った夕方以降、特に夕食後は大した過ごし方がないことが挙げられる。
 

 かつて、志賀高原は高級リゾート地として名を馳せていた。本活動の舞台となった志賀高原ホテルは、箱根富士屋ホテルや日光金谷ホテルと同様、国策ホテルであり、天皇もご静養で訪れるほどであった。しかし、スキーが大衆化し、観光客が増加する中で徐々に学童を中心としたスキー合宿の受け入れが拡大していった。その影響は夏期の大手予備校の勉強合宿誘致へと繋がり、今となってはリゾート地としての側面を失っている。更には冬期の観光客数も減少傾向にあり、負の連鎖に陥っている。
 

 こうした状況を踏まえ、リゾート地としての魅力を再発見するべく、活動を行った。かつて志賀高原やそこを訪れる人の憧れの象徴であった志賀高原ホテルで、音楽を聴きながら美味しい地元のお酒や軽食を嗜む。その際に、1日の行動を振り返る、次の日の予定を立てるといった会話に興じ、観光客同士や、地元の方々との交流が生まれる。また、志賀高原最大の魅力である自然を満喫するという意味合いで「星空」を学生の解説付きで楽しんでもらう。更には、3月11日の東日本大震災発生に伴うエコ志向の高まりから、夏期の冷涼な気候を売りとし、冷房の要らない過ごし方も遡及した。こうして、志賀高原の良さを感じて定期的に訪れる「志賀高原ファン」をターゲットに「かつて志賀高原で楽しまれていた過ごし方の魅力を再発見し、リゾート地としての側面を復活させ、各々の感じる志賀高原の魅力を情報交換する」といった過ごし方を提案した。

■2012年度活動 Cafe*Pasha

http://www2.rikkyo.ac.jp/web/cafe-pasha/

 2012年度の研究では、“広域観光”に着目した。広域観光とは、1つの地域のみを目的として観光するのではなく、複数の地域に目を向け、地域を越えて広域的に効果が及ぶよう、広い視点で実施される観光行動の1つである。山ノ内町には、MABに認定されている雄大な自然を誇る志賀高原、情緒あふれる街並みを持つ湯田中渋温泉、果実や花でいっぱいの広大な農作地をもつ北志賀高原など、魅力的な地域が複数ある。しかし、1つの地域に訪れるだけで帰路につく観光客が多いという。そこで、今年度は1つの地域を訪れるだけで帰ってしまうのではなく、他の地域も訪れてもらい、町全体としてのさらなる魅力増大および経済効果を生み出すことのできる広域観光に焦点を当て、研究を進めた。そして、この研究を進めていく上で、「カメラ女子」に目を向け、山ノ内町に呼びこみたいと考えた。

​ 今回の飲食店は、渋のメインストリートから離れた立地であったこともあり、訪れた観光客は散歩中にふらっと立ち寄るというよりも、ホームページや客引きで配ったチラシを見て知った方がほとんどであった。また、それと並び多かったのが、宿で紹介されて訪れた観光客である。観光客は、現地にて情報を得る手段の1つとして、コンシェルジュへの質問などのように、地元の観光地に詳しい宿の方に聞くという方法がある。宿の方々の情報の信頼度は高く、紹介されることで、安心してその場所を訪れることができるのであろう。逆を言えば、それだけ宿の方々の言葉・情報が観光客にもたらす効果は大きいということである。今後、町を挙げたイベントを開催する際には、割引券や宿泊プラン等で宿とうまく連携し、お互いにPRしていくことができれば、よりイベントの経済効果を高め、宿泊客の満足度を高めることができるのではないだろうか。









Garden やまのうち

 2013年度の出店では、山ノ内のおいしい食材を用いた「ワインに合うランチプレート」を提供する。2013年度から長野県が力を入れている「信州ワイン」を知ってもらうための企画として、テイスティングカウンターの設置も企画している。長野県はワイン用ブドウの生産量が、山梨県を追い抜き現在日本トップとなっており、「信州ワインバレー構想」など信州ワインをブランド化する動きが高まっている。これに伴い信州ワインの認知度向上をめざし、「長野のおいしいワインに出会う旅」、すなわちワインツーリズムの可能性の実証研究を行う。

 また、2013年度の研究テーマとして掲げているのが出店企画後に行うパブリシティ、通称「後パブ」と呼ばれるものである。これはB級グルメの祭典によるまちおこしを図る、「B-1グランプリ」にヒントを得た考え方であり、イベント後に行われるパブリシティによって知名度拡大や経済効果、地域の入込客数の増加などを図る。山ノ内町での研究においても長期的な視点を用い、我々の研究が行われたことによって、出店企画を終えたあとにも町に貢献できるような取り組みを行うことを目標とする。

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